メグの脱走

2006年6月6日 バレー
うーん……。大友に比べたら栗原はまだバレーに対する真面目さを持ってるはず……と勝手に思ってる分ちょっと心外。まぁ彼女の場合は全日本っつーか柳本が嫌いなだけかもしれんが。それにしてもまずいよな。完全に風物詩になっちゃったもんな。田代が逮捕されるのと同じ意味でさ。脱走キャラ。

いろいろと「やらかし」を見せられてもなお、俺が栗原を100%否定しきれないのは、あの春高バレー決勝で見せた涙に尽きる。えぇそうですよ、女の涙にはコロッと騙されますから俺は(笑) でもマジで、あの涙まで否定したくはないんだよなぁ……たとえそれがチームのことなんか一切考えてなくて、完全に自分自身のためだけに流された涙であったとしても構わんのよ。人前で泣けちゃうくらいに本気で必死で真剣だったんだよ。高校スポーツ特有のフィルターがかかってるだけかもしれないが……。

そう、高校スポーツ。栗原はその枠から抜け出しきれてない。プロになりきれてない。それは周囲の大人たちの責任もあるだろうし、本人の問題でもある。高校のうちはまだいい。期待に対して結果が出すことができなくても、「さわやかな感動をありがとう」って言ってくれる。でもプロは違う。結果を残さないと話にならない。どんなに頑張っても結果が伴わなければ叩かれる。理不尽な話だけどね、そこは耐えないといけないと思うよ。期待されることを疎ましく思ったりしちゃダメなんだよ。野次られて「そんなに言うなら自分でやってみろ」って逆ギレしたくなる気持ちもわかるし、俺個人としては野次を飛ばすくらいなら見なきゃいいのにって思う方だけど、それでもプロは逃げちゃいけないと思うんだよね。ホント理不尽だよ。でもそれがプロの世界で生きていくってことなんだよねぇ。「こんなもんやってられるか!!」ってボイコットするのは一見、強気な態度に見える。でも本当は弱さの裏返しでしかない。彼女はそれを認めて向き合うことができるだろうか。

栗原に比べて、大山はまだ上手くやっているように見える。自分の弱さを弱さとしてストレートに出している分、控えめで謙虚に見える。でも、本当にそうだろうか。彼女も栗原に負けず劣らず、精神的な波は大きい方だ。調子がいい時は問題なくても、悪くなると途端に不貞腐れる。不貞腐れるのは結局弱さを認めてないのと同じなんだよね。若手のうちはそれでもいいんだけど、彼女もこれからチームを引っ張っていく年齢になってくる。そうなると、いかに精神的にバランスを取れるかどうかがかなり重要になる。まぁ、そういう面でいえばベテランの高橋や竹下も相当不安定なんだけどね……

その点、さおさんは妙に落ち着いてるというか、杉山に近いタイプに見える。今ちょっと技術的な壁に当たってるけど、高校時代からメグカナほど期待が集中するポジションに立たされてないせいか、精神的に不安定な面は見られない。これから先もそうやっていければいいんだけどね、仮に彼女がチームを引っ張る立場に置かれる時が来たら……。

……ま、それなりに上手くやっちゃいそうな気もするけど。
 
 
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